梅色夜話
◎『閑吟集』より 海に関する「男色小歌」
沖の門中(となか:海峡の中)で舟漕げば
阿波の若衆に招かれて
味気なや(どうしようもない)
櫓が櫓が櫓が、櫓が押されぬ
「阿波の若衆」って何でしょう?答えは↓。
我は讃岐の鶴羽の者
阿波の若衆に肌触れて
足好(よ)や腹好や
鶴羽のことも思はぬ
はい、つまり「舟の上で色を売る若衆」のことみたいですね。
女性では「舟遊女」というのがありますから、その若衆版ですね。(昔の日本では女にあることは、大抵若衆にもある。その逆もしかり。)
阿波はいまの徳島県に当たりますが、ここはこういうのが盛んだったんでしょうか? お住まいの皆様どうですか!?
ほかの海にも、もしかするといたかもしれませんね。
「舟若衆」に手招きされれば、海の男といえどもクラクラっとなってしまうんですねv そして「肌を触れ合」えば、心身スッキリ(笑) 家のことも忘れてしまう、と。
なんて罪作りな存在なんでしょv
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